スズメバチ属の種類と特徴 - 株式会社LEAP

日本に生息しているスズメバチは全部で17種類いることが確認されていて、スズメバチ属・クロスズメバチ属・ホオナガスズメバチ属の3属に分けられます。

一般的に危険と言われるのは「スズメバチ属」のことを指します。スズメバチ属のすべての蜂が危険というわけではありませんが、毒性や攻撃性が高い種類が多いため、スズメバチ属の習性や特徴について知識をつけて身の安全を守りましょう!

スズメバチ属の特徴

スズメバチ属は、他の2属よりも体長が大きく女王蜂が2.4~4.5cm程、働き蜂が1.7~4cm程あります。

目安としては1円玉を4枚くらい並べた大きさと同じくらいです。性格は、穏やかな種類から凶暴な種類までいて、オオスズメバチやキイロスズメバチ、チャイロスズメバチ、モンスズメバチ、ツマアカスズメバチは攻撃性が高いので危険な種類です。

他の種類で攻撃性は高くありませんが、刺されると危険なので巣や蜂を見つけたら、すぐにその場から離れましょう。また、巣の最盛期を迎える8月~10月は特に蜂が攻撃的になるので、この時期は特に注意が必要です。

スズメバチ属の種類と特徴

オオスズメバチ

女王蜂の体長が約4~4.5cm、働き蜂が約3~4cmとスズメバチ属の中でも最大で、アゴが大きく噛む力も強く、毒性も強いので非常に危険な種類です。

営巣場所は、里山や自然が多いところの土中や樹洞などの閉鎖空間に作る傾向があります。ハイキングや登山、キャンプなどで自然の多いところに行く際は十分、気をつけましょう。

また、オオスズメバチは人の回りをホバリングをする警告行動と、アゴを鳴す威嚇行動をするのが特徴的で、この行動が見られた場合にはすぐに避難して、身の安全を確保してください。

キイロスズメバチ

全体的に黄色っぽい体色をしているのが特徴的です。

女王蜂の体長は約2.5~2.8cm、働き蜂は約1.7~2.4cmと小型ですが、非常に攻撃性が高い種類として知られています。営巣場所は特に決まっていませんが、都心部でも巣を作る傾向があるので、遭遇率が高く被害件数が多い種類でもあります。

巣が大きくなると攻撃性も高まるので、巣を発見したら早めに駆除することをおすすめします。

モンスズメバチ

お腹の波打った縞模様が特徴的で、攻撃性が高くオオスズメバチに次に危険と言われている種類です。

体長は女王蜂が約2.8~3cm、働き蜂が約2~2.8cmです。モンスズメバチは夜にも活動できる珍しい種類で、雑木林や里山の樹洞や石の隙間などに生息していて、巣が狭くなると開放的なところに引っ越しをすることもあります。

巣に近づくと上下に飛ぶ威嚇行動が見られるので、この行動が見られたらすぐに避難しましょう。

ヒメスズメバチ

女王蜂と働き蜂の体長が約2.4~3.7cmと大きく、オオスズメバチ次に大きい種類です。

お尻の部分が黒いのが特徴的で、性格はおとなしく、巣に近づいただけで攻撃してくることはありません。ただ、アゴをカチカチと鳴らして威嚇をしてきます。

営巣場所は、樹洞や土中、床下、天井裏などの人目につかない閉鎖空間を好む傾向があります。

チャイロスズメバチ

全体的に茶色っぽい色が特徴的な種類です。体長は女王蜂が約3cm、働き蜂が約1.7~2.7cmと小さめですが、攻撃性が高く、ターゲットにされるとしつこく追い回してきます。

また、チャイロスズメバチはキイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取り自分の巣として成長させていくのがチャイロスズメバチの最大の特徴です。

ツマグロスズメバチ

 

頭と胸が赤褐色でお腹の上半分が朱色をしているのが特徴的な、宮古島以南の八重諸島に生息している種類です。

女王蜂の体長は約2.5~2.8cm、働き蜂が約2~2.2cmで、こちらから何かしなければ攻撃をしてこない穏やかな性格をしています。

営巣場所は、木の枝や草むらなどの低いところなので、巣に気づかずに近づいて攻撃されてしまうことがあります。

コガタスズメバチ

女王蜂の体長が約2.5~3cm、働き蜂が約2.2~2.8cmと小型の種類で、外見がオオスズメバチに似ている穏やかな性格の種類です。

巣に近づいても威嚇や攻撃をしてこないので、気づかずに巣を刺激して攻撃されてしまうことがあります。営巣場所は住宅地の軒下や木の枝、物置などの人目につきやすいところに作る傾向があります。

ツマアカスズメバチ

2012年に長崎県の対馬で発見された外来種で、現在は九州のみ生息していますが都市部にも巣を作ることから今度、生息地を広げる恐れが考えられます。

初期は土中や茂みなどに巣を作り、巣が大きくなると高層マンションのベランダなどの高いところに引っ越します。体長は女王蜂が約3cm、働き蜂は約2cmあり、全体が黒っぽくお尻の部分が朱色っぽいのが特徴的で、オオスズメバチやキイロスズメバチに次ぐ攻撃性を持つので注意したい種類です。

まとめ

スズメバチ属はすべての種類が危険というわけではありません。

スズメバチ属の中でも穏やかな性格の種類もいます。

しかし、刺されてしまうと激しい痛みを伴ったり、最悪の場合は死亡してしまう危険性があります。登山やハイキング、キャンプなどで自然の多い場所に出かける際は特に蜂に注意して、大きくオレンジと黒の体色をしている蜂を見つけたら、すぐにその場から離れましょう。

スズメバチ属は住宅地に巣を作る種類もいるので、もし人の出入りが多い場所に巣がある時は駆除をすることをおすすめします。

また、弊社は福岡県全域で活動をしています。福岡県在住で蜂の巣の駆除を行いたいと考えている方はぜひ一度、弊社へご連絡ください!